地域情報発信コーナー『Kyoto Side』

2020.02.21

α-STATIONオリジナルクオカード1,000円分をプレゼント
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このコーナーは、観光、グルメ、イベント情報など、
まだまだ知られざる京都府の魅力や情報を発信し、
共有していく地域情報発信WEBサイト「KYOTO SIDE」をもとに、
旬の情報をご紹介していくコーナーです。

 

いよいよオリンピックイヤーを迎えましたが、
そのエンブレムに使われている色といえば……
そう!藍色。

藍色は昔から日本人が愛してきた藍染めによる色で、
世界でも日本を表す色「ジャパン・ブルー」として知られていますよね。

さて、そんな藍の産地といえば、徳島県が有名ですが、
実は、かつて京都駅の南側一帯でも栽培されていたってご存知でしたか?

大正時代に、化学染料の輸入や戦争の影響で途絶えるまで、
盛んに栽培されていたその藍の名前は「京の水藍」。
かつては他府県の藍の倍以上の金額で取引されていたのだそうです。

しかし最近、そんなまぼろしの藍「京の水藍」の種を手に入れ、
森の京都エリアの「亀岡市」で栽培を始められた方がいらっしゃるそうです。

その方とは、藍染め職人の「吉川慶一さん」。

「吉川さん」は、染織工房で働いておられた時、
「京の水藍」について書かれた専門誌の記事を読んで興味をひかれ、
仕事のかたわら、その手がかりを探し始めます。

しかし、収穫がないまま月日が流れ、
60歳を迎えた吉川さんは、
今まで生活を支えてくれた藍に恩返しをするため、
藍を育て、その藍を染め、
あとに続く職人や藍農家を増やしたい!と思うように。。。

そして藍の産地を訪ね、藍畑で教えを受け・・・
といった生活を送る中、巡り合ったのが、
徳島の藍職人で現代の名工にも選ばれている十九代目藍師「佐藤昭人さん」でした。

「佐藤さん」のもとを訪れ、話をしていくうちに・・・なんと!
「佐藤さん」が育てている藍こそが、
探し求めていた「京の水藍」だということが判明!

第二次世界大戦真っ只中だった昭和16年、
京都を訪れた「佐藤さん」のおじいさんが、
「京の水藍」の生産者から種を託され、
今まで大切に育てられてきていたのでした。

「佐藤さん」から種を分けてもらった「吉川さん」は、
「亀岡市」に土地を用意して翌月から栽培をスタート。

そして京都の「京」、保津川の「保」ととって
「京保藍」と名付け、
「ほづあい研究所」を立ち上げました。

研究所では「吉川さん」が「京保藍」で染めた商品の他、
抹茶のように点てて飲む「藍茶」なども販売されているとのこと。

「藍茶」・・・ちょっとびっくりしましたが、
ビジュアルはまさに藍色のお抹茶。

昔から藍職人は病気知らずと言われていて、
抗酸化作用がブルーベリーの10倍、
ブロッコリーの20倍もあるんだとか。
味はクセがなく、ハーブティみたいで少し甘味があるそうですよ。

数奇な運命をたどり、遠く離れた地で守られていた「まぼろしの藍」。
そしてひたむきな情熱で藍と向き合う「吉川さん」。
気になった方はweb「KYOTO SIDE」をチェックしてみてくださいね。

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