Kyoto Medical Talk☆ 中屋隆明教授

2023.07.19

4月から毎週水曜日、歴史と伝統を誇る「京都府立医科大学」の先生をお招きし、
専門分野についてお伺いするコーナー「Kyoto Medical Talk」

今日は、京都府立医科大学 感染病態学の中屋隆明教授
をスタジオにお迎えし、【夏風邪と冬風邪の違いをテーマにお話を伺いました。

夏もいよいよ本番となってきて、季節の変わり目、
体調を崩している方も多くいると思います。
夏にも風邪ウイルスはあり、
特に、手足口病、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナの3つで、
主に子どもに多い病気です。
年によって流行にばらつきがありますが、今年はヘルパンギーナが多いです

ヘルパンギーナとは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした
急性のウイルス性咽頭炎であり、
主に乳幼児を中心に、夏季に流行します。
特徴として、1歳から6歳児がほとんどで、2歳児がピークとも言われています。
症状としては、発熱に続いてのどの痛み(水ぶくれと炎症)がでるが、
通常は2〜4日で収まります。のどの違和感も1週間くらいで収まっていきます。
また、「ヘルパンギーナ」の言葉は、ドイツ語由来、
「水ぶくれ」と「のどの炎症」という意味です。

一般的な夏風邪以外にも、
「ウイルスの風邪」や「バクテリアの風邪」があり、
それぞれ違いもあります。
この風邪も、大人から子どもまで幅広く感染リスクがあるので、
気をつけなければいけません。
また、この夏もコロナが流行してきており、
今年5月に5類へ移行しましたが、
引き続きかかりつけ医への相談や、コロナの症状を実感したら、
自身の検査キットなどの必要があり、気をつけなければいけません。

夏風邪は、子どもの感染が多くなっていることもあり、
そしてヘルパンギーナは、のどの炎症も起こるので、
この夏の暑さ対策とともに水分補給をこころがけ、
脱水症状には注意しましょう。


『京都府立医科大学のオープンキャンパス』

今年は、8月8日(火)に医学科、9日(水)に看護科
ともに、午前と午後の2部制での開催されます

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