『SPRITE INTERVIEW』 GUEST 「井上公平さん」
金曜日最後の放送となりました【MORNING SPRITE】
今日のゲストは株式会社中川政七商店の地域活性ディレクター
井上公平さんでした。
中川政七商店はおよそ300年前の1716年に
奈良の伝統工芸のひとつ
「奈良晒 (ならざらし)の卸問屋として創業。
現在では織物にとどまらず
様々な暮らしの道具を幅広く展開されています。
京都には
四条烏丸北西角の「ラクエ四条烏丸」に
中川政七商店の1号店があります。
地域活性ディレクターとしての活動は
2016年、中川政七商店創業300年の節目の年
大日本一博覧会という、地域の工芸品を地元の方々に知ってもらおうという取り組みが行われ
社内有志により
岩手、新潟、東京、奈良、長崎の全国5都市でイベントを開催し
井上さんは岩手の担当。
岩手には伝手がなく、新規開拓ということで
開催するまでの準備が大変だったそうです。
その「岩手博覧会」はゴールデンウイークに行われ
工芸品の販売、作り手のトークショー、マルシェ、音楽ライブ、工芸をテーマにした落語、工房見学ツアーに、街歩きまで開催
たくさんのコンテンツを街ぐるみで応援することができ
3日間で3万人もの来場者を集めるなど、大いに盛り上がったそうです。
工芸品の中には、その地域では触れる機会が多いことから
当たり前の存在になり、その価値が埋もれてしまいがちになるといいます。
井上さんのような外部の人たちがその魅力を改めて伝えることにより
その素晴らしさを再発見できるメリットがあります。
そんな井上さんが次に取り組む地域は
創業の地、奈良です。
工芸産地を活性化させるには、その街自体を活性化させる必要があるということで
「N.PARK PROJECT」を設立されました。
東大寺やシカだけではない、もっとディープな奈良の魅力を改めて見つめてみようということで
そんな中、複合商業施設
4月14日ならまちエリアにオープンする
「鹿猿狐(しかさるきつね)ビルディング」
奈良の象徴で中川政七商店のロゴでもある「鹿」
猿田彦コーヒーの「猿」
すき焼きのお店「㐂つね(きつね)」
これらを掛け合わせて「鹿猿狐」なんだそうです。
内藤廣さんの設計によって
日本の伝統「瓦葺きの屋根」など
歴史と革新をテーマに奈良の街に調和するようにデザイン。
中川政七商店の奈良本店も入居し
奈良の工芸品などを展示しています。
JIRINというコワーキングスペースを開設されます。
様々な方が集い、そこで出たアイデアがスモールビジネスになり
やがて奈良の街を支えていく存在になる
新しい奈良の価値観を作っていく
その発信地になればいいですねと仰っていました。
鹿猿狐ビルヂングなど
中川政七商店さんのホームページはこちら