京都音楽博覧会2017 in 梅小路公園 SPECIAL LIVE REPORT vol.2

2017.09.23

【LIVE REPORT;OPENING~Dhira Bongs(ディラ・ボン)】

 

前日の雨から一転、晴天に恵まれた京都市内。
午前中は過ごしやすい気候で、まさに秋フェス日和。
梅小路公園に到着し、フードエリアや物販コーナーを覗きながら、
公園内を進んでいく。

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時刻は正午、いよいよ開演の時。
くるりのメンバーが登場し、開会宣言。

1番手は、「Dhira Bongs」
インドネシア出身のシンガーソングライター。
今回初来日ということで、
今日のライブで彼女のことを知ったという人も多いのでは。

小柄な体に赤いカラフルなワンピースをまとい、ギターを抱え登場。
ポップかつ独特なメロディにのせられたキュートな歌声に会場が引き込まれる。

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インドネシアの音楽というのに触れるのが個人的に初めてということもあり、
節回しや言葉のアクセントなどが面白いなと思った。
時折日本語を交えたMCもとても可愛く、MCの度に会場から拍手が沸き起こる。
晴れ間も見える秋晴れの空の下、
彼女の奏でるアコースティックギターと柔らかい歌声、
そして打ち込み(?)のポコポコした音がまじりあって、
メルヘンというか、おとぎ話の物語の中にいるような気分になった。

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ライブでは、くるりの「ばらの花」のカバーも披露。
聞き覚えのあるメロディが聞こえると、会場から再び歓声が沸き起こった。
今回が初来日という「Dhira Bongs」。
初めて見たという人も、彼女のキュートな歌声、
キャラクターに虜になったのではないだろうか。

【LIVE REPORT;Tomi Lebrero)】

 

「Dhira Bongs」のステージのあと、くるりのメンバーがステージに登場。
今日の音博の開催を改めて喜びつつ、
続いてステージに呼び込んだのは「Tomi Lebrero」

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今年で3度目の出演ということで、くるりファンにも音博ファンにもおなじみでは。
地球の裏側、アルゼンチンからはるばる駆けつけ、2年ぶりに登場した音博。
とても気さくでフレンドリーな笑顔、
タンゴを思わせる軽快なメロディ、リズムに合わせ、会場がゆらゆら揺れる。

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中盤でどう聴いても「松尾芭蕉」のことを歌っているとしか聞こえない
不思議な曲も登場して、思わず聞き入ってしまった。
(どうやら以前来日の際に松尾芭蕉のことを知り作った曲らしい)
さらにくるりの「ブレーメン」のカバーも披露され、
思わず歓声を上げてしまった。
「バンドネオン」というアコーディオンに似た楽器の音色も、
どこか懐かしく、心地よかった。
3度目の音博と言うことで、リラックスして演奏しているようにも見えた。
秋晴れの空の下、心地よい歌声を満喫したひと時だった。

【LIVE REPORT;京都音博フィルハーモニー管弦楽団
Alexandre Andrés & Rafael Martini

 

開演から1時間半が過ぎ、ステージはオーケストラ仕様にチェンジ
今回の音博の見どころのひとつ、
今回の音博のために結成された「京都音博フィルハーモニー管弦楽団」が登場
京都市立芸術大学卒のメンバーを中心に、
全国で活躍する若手奏者で構成されたスペシャルオーケストラだそう。

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オーケストラが登場し、演奏が始まると、会場の空気がガラッと変わる。
青空の下、オーケストラの演奏が聴けるなんて、贅沢な空間!!
その演奏をバックに登場したのは「Alexandre Andrés & Rafael Martini」

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Alexandre Andrésは、シンガーソングライター・フルート・ギター奏者、
Rafael Martiniは、コンポーザー、シンガー、鍵盤、弦楽器奏者。
様々な楽器を操るパフォーマンスに、重なるオーケストラのシンフォニー。
オーケストラというと、お堅いイメージがあったけれど、
Alexandre Andrés & Rafael Martiniの自由なパフォーマンスに合わせ、
開放的なシンフォニーに変化していく。

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正午頃は少し曇り模様だった空も次第に晴れ、日差しも出てきた。
これから盛り上がりを見せる今回の音博を空も祝福しているようだった。

REPORTER;大阪市 みどり(30代・女性)

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