4/30 毎月最終火曜日限定コーナー【Confidence Care Support】

2024.04.30

毎月最終火曜日限定コーナー【Confidence Care Support】

京都市西京区にある総合病院「西京都病院」の先生や職員の方々をお迎えして
西京都病院の取り組みや
私たちが生活をする上で気を付けたい「健康相談」の話題をご紹介します。

昨年 8 月からお送りしてきたこのコーナーですが、今回が最終回となります。
今回スタジオにお迎えしたのは、
「西京都病院」総務課・次長の 窓場勝之さんです。

今月のテーマは【リハビリテーション】について。

京都生まれ京都育ちの窓場さんは
理学療法士の資格取得後、奈良、大阪、京都市内の病院で 20 年間ほど勤務。
さらに 病院で勤務しながら医療系の大学院へ進学し学位を修了した時に、
大学の教員募集に応募、千葉で 4 年間教員としても従事。
そして 昨年4月、 地元に新築移転された西京都病院に入職されました。

窓場さんは「リハビリテーション科」にいらっしゃるという事で、
西京都病院の「リハビリテーション科」には、どんな特徴があるのか伺ったところ
まず「リハビリテーション」という言葉について説明くださいました。
リハビリとは re(再び/戻す)と habilis(適した/ふさわしい)という
2 つの言葉から成り立っています。
単純に手足を動かす運動機能の回復ではなく、
「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、
そのために行われるすべての活動が、
「リハビリテーション」として理解いただければとおっしゃっていました。

西京都病院の「リハビリテーション科」には、
【理学療法士】、【作業療法士】、【言語聴覚士】といった
「3 療法士」と呼ばれる専門職があります。

▼【理学療法士】は、寝返りや起き上がり、椅子から立ち上がる、さらには
目的の場所まで移動するといった「動作に関して治療や指導を行う専門職」です。
▼【作業療法士】とは、日常生活にある様々な作業、
例えば食事や服の着替え、洗顔や歯磨きなどの整容、入浴、おトイレの動作など、
「日常生活の中での作業に特化した治療や指導を行う専門職」です。
▼【言語聴覚士】は、脳卒中の脳損傷後に出現する言語の障害や、
昨今の高齢者の方に関連する「食べ物や飲み物への飲み込み、
いわゆる嚥下機能(えんげきのう)を評価、治療する専門職」です。
もちろんリハビリテーションには
医師や看護師、薬剤師、MSW(医療ソーシャルワーカー)など、
多くの方々の専門職が共同で支援するチームワークが何よりも重要です。

西京都病院のリハビリテーション科の特徴としては
移転のタイミングで
「回復期リハビリテーション病棟」と呼ばれる
リハビリを積極的に行う病棟が開設され、
脳卒中後の運動麻痺や、交通事故後の脊椎損傷や脊椎の術後の方々など、
これまでリハビリの対象者ではなかった患者さんも対象となりました。

様々な疾患に対応できる職員を育成する教育体制と、
経験をもっている職員の中途採用も順調に進んでいますので、
リハビリテーション科職員全員で、
今までより増して患者、家族さんに寄り添った医療の提供を心掛けています。

さらに話題は 医療・介護業界での労働人口減少について。
窓場さんは「チーム医療」という言葉でお話くださいました。
「チーム医療」は、医師や看護師、薬剤師、検査技師、ソーシャルワーカー、
リハビリの専門職、栄養士など、医療専門職からなるチームです。
野球で例えるなら、野球は 9 名でプレイして、それぞれポジションが決まっています。
この 9 名のポジションが 1 名でも欠けると、
チーム力は低下し、勝てる試合にも勝てません。
これを医療のチームに変えて想像してください。

今後、医療・介護従事者の労働人口が減少すると、
「チーム医療」が崩壊し、自ずと医療の質も低下します。
病気や怪我をして、安心して治療が受けられない可能性がある状況です。
この社会背景のなか、
医療関連の資格をお持ちで、現在職に携われていない方が居られれば、
今一度お近くの医療機関で経験や技術を活かしていただければと思う次第です。
自身が住まう地域に安心して利用できる病院がある、当たり前のことのようですが、
この状況をずーーっと先の世代まで継続できる医療業界であるように、
私自身も尽力して参りたいと考えていますと、おっしゃっていました。

ということで 今日は【リハビリテーション】についてお話をうかがいました。
地域に認知され、信頼される病院を目指す「西京都病院」は、
京都市西京区にある、昨年 3 月に新築移転した総合病院です。
およそ 80 台の駐車場があるので、お車での通院も可能。
また、「阪急桂駅」、「JR 桂川駅」からの送迎も行われています。
各科ごとの診療時間についてなど、
詳しくは「西京都病院」のホームページ、もしくはお電話でお問い合わせください。
「西京都病院」の電話番号は、京都 075-381-5166です。

その他詳しくは 各ホームページをご覧ください。

西京都病院 https://hospynkh.jp/

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