『SPRITE INTERVIEW』 GUEST 「藤原辰史さん」

2021.03.19

コロナ禍で宴会は自粛。

ひとりで食事をとることが多くなったこのご時世ですが

 

孤独でさみしい「孤食」ではなく

共通を強制される「共食」でもない

 

その中間ともいうべき新しい食事のスタイルを

歴史学の観点から探り、描かれているのが

 

ミシマ社から出版されている一冊

「縁食論ー孤食と共食のあいだ」です。

 

今日はその著者で京都大学人文科学研究所

准教授の藤原辰史さんでした。

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「孤食」「共食」は社会学の分野ではメジャーな言葉ですが

 

「縁食」は、藤原さんが作られた造語で

ひとりで食べる孤食でもなく、みんなとわいわい共食でもない。

 

立ち飲み居酒屋で隣の方と少しお話

あるいはお店のご主人と世間話...

 

などなど、関係性が薄く

もう会うことはないかもしれない人とのお話

 

このような関係性を社会学では

「弱い紐帯」と呼んだりもしますが

 

孤独ではないけれども、近すぎる関係性でもない

 

この絶妙な距離感こそ、今の社会情勢でストレスフルな世の中に

求められているのかもしれませんね。

 

生きる上で欠かせない「食」のこと

 

誰と、どんな食事をしている時が楽しいのか

人それぞれではありますが

 

皆さまはいかがでしょうか。

 

今一度考えてみると

意外な発見があって新鮮ですね。

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