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今週のレコメンKYOTO!みたらし団子

Kyoto Weekly

2018.07.23

丹所千佳さんの『京をあつめて』という本に面白いエピソードが載っていました。「大正生まれの祖母の話によると、パンのことを人々は昔「餡なし饅頭」と呼んでいて、したがってあんパンは「餡入り餡なし饅頭」だったのだ」とのことです。パンに限らず、食べ物には 様々な物語がトッピングされているものです。背景を知っていれば美味しくなるのか?といえば、そりゃあ味は変わらないんですけど、「味覚」以外の感覚を使って味わえるほうが、お得な気がしませんか?いや、損得勘定を抜きにしても、単純に豊かな気持ちになれるような気がします。極論、味覚以外の感覚で豊かに味わえるなら、食べ物そのものは不味くても構わないのではないでしょうか。知りませんけど。そんな食べ物にまつわる物語のなかでも、割と好きなのが「みたらし団子物語」。下鴨神社境内にある御手洗池の水泡を模して作られたとされています。一説には後醍醐天皇が行幸の際、御手洗池で水を掬おうとしたところ、1つ大きな泡が出て、そのあと4つの泡が出てきたそうです。これに由来して、みたらし団子は串の先に1つ、やや間をあけて4つの団子を差し、池の名前から「みたらし団子」という名前になりました。(※諸説あり)
「御手洗池」では7月29日まで「御手洗祭」が開催されています。御手洗池の湧き水に、膝まで足を浸しながら献灯して、無病息災を祈願する行事です。毎年行っていますが、面白いことに毎年毎年、「思ってる以上に水が冷たい」。ひょっとして、ハワイが少しずつ日本に近づいているのと同じように、御手洗池の水も年々冷たくなっているのでしょうか。酷暑には嬉しい冷たさです

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