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今週のレコメンKYOTO!哲学の道

Kyoto Weekly

2018.04.02

この記事を書いている3日前、(3月22日)京都地方気象台が京都市内で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表しました。平年より6日早く、昨年より9日早い開花宣言でした。昨年より開花宣言が9日早いということは、見ごろを迎えるのも、散ってしまうのも、おそらく9日ほど早いでしょう。この記事がアップされる4月1日週、京都の桜はどのくらい笑っているのでしょうか。京都の桜の名所といえば、α-STATIONでは 今年は「背割堤」を猛プッシュしていますが、京都市内にも、訪れてみたい桜の名所がいくつもあります。ここで今回ピックアップするのは「日本の道百選」にも選ばれている「哲学の道」です。京都の哲学者、西田幾多郎が、この道を思索にふけりながら散歩していたことからもともとは「思索の小径」と言われていたそうです。その後、西田幾多郎の愛弟子の田辺元や三木清も好んでこの道を散策したことから、いつの頃からか「哲学の道」と呼ばれるようになり、1972年、正式に「哲学の道」と名づけられました。そんな「哲学の道」の桜は かつて、近くに住居を構えた日本画家の「橋本関雪」のご夫人が、大正時代、京都市に桜の苗木を寄贈したことに始まるとされています。大正時代を代表する日本画家の橋本関雪は神戸出身で、東京で活動したあと、京都に移り住みました。京都に出てきた当初は貧しかったそうですが、そんな橋本関雪を地域の人たちは 温かくサポートしたんだそうです。やがて、日本画家として大成した橋本関雪は、貧しかった時代の恩をお返ししようということで、妻よねの提案で、360本の桜の苗木を京都市に寄贈しました。
この桜は「関雪桜」と呼ばれています。いまでは 疎水沿いに1.8キロほど続く散歩道には、「関雪桜」をはじめ、450本ほどの桜が道の両脇に並んでいて、満開になると、桜のアーチの趣きになります。哲学の道の北側には その橋本関雪の住居かつ、アトリエだった「白沙村荘」が「橋本関雪記念館」として公開されていますので、お出かけの際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。桜がまだ私たちに笑いかけてくれていることを願いつつ。

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